健保ニュース
健保ニュース 2024年9月中旬号
厚労省メディアス・5年度3月
概算医療費 前年同月比で2.7%減
休日数補正でも0.2%減
厚生労働省の「最近の医療費の動向(メディアス)」令和5年度3月号によると、6年3月の概算医療費は前年同月比で2.7%減少し、2年度の2月以来、37か月ぶりにマイナスの伸び率となった。
休日数などの違いによる影響を補正した伸び率は同0.2%減だった。
制度別に3月の概算医療費をみると、被用者保険は本人が前年同月比1.4%増、家族が同1.9%減、全体では同0.3%の減少となった。
75歳以上の後期高齢者は同1.9%減、国民健康保険は同7.7%減、未就学者は同5.5%減で、被用者保険の本人を除くすべての項目でマイナスの伸びとなった。
1人当たり医療費は同2.2%減で、被用者保険が同0.0%減、国保が同3.7%減、後期高齢者が同5.1%減となっている。
診療種類別概算医療費は、医科入院が同4.3%減、医科入院外が同2.8%減、歯科が同1.0%減、調剤が同0.9%減、訪問看護療養が同16.7%増で、訪問看護療養を除くすべての項目でマイナスの伸びとなった。
医科入院は1日当たり医療費が同2.0%減で受診延日数が同2.3%減、医科入院外は1日当たり医療費が同0.5%増で受診延日数が同3.3%減、歯科は1日当たり医療費が同1.1%増で受診延日数が同2.0%減、調剤は処方箋当たり医療費が同0.3%増で処方箋枚数が同1.2%減。受診延日数と処方箋枚数はいずれも減少した。