健保ニュース 2025年5月下旬号

8年度予算概算要求へ要望
拠出金負担　財政支援の制度化を重点事項
後期高齢者・現役並み所得者給付費への公費投入も

健保連は8日、厚生労働省に佐藤康弘保険課長を訪ね、鹿沼均保険局長宛ての「令和8年度政府予算概算要求に向けた個別要望事項」を提出した。保険料収入の伸びを上回る拠出金負担や医療費の高止まりで健保組合の財政状況が極めて厳しい状況にあると強調。今後も少子高齢化に伴う拠出金負担の増加や、さらなる医療費の高額化が見込まれるとし、財政支援・負担軽減措置を求めた。個別要望事項は▽重点要望事項▽高齢者医療のための拠出金負担に対する財政支援措置等▽社会情勢の変化等に対する施策に伴う負担軽減措置▽ICT化への対応に関する財政支援措置──など6項目を柱に据えた。重点要望事項では、高齢者医療運営円滑化等補助金の継続・拡充とともに、拠出金負担に対する財政支援の制度化を訴えた。また、後期高齢者・現役並み所得者の給付費への公費投入を昨年度に引き続き求めた。

令和8年度政府予算概算要求に向けた個別要望事項（PDF）