健康コラム
賢い患者になろう〜患者の悩み相談室〜 By COML vol.107

「賢い患者になりましょう」を合言葉に、患者中心の開かれた医療の実現を目指す市民グループ「COML(コムル)」が、読者からの電話医療相談に丁寧に答えていきます。
【相談担当】
認定NPO法人ささえあい医療人権センターCOML(コムル)
理事長 山口 育子
審美目的の歯のセラミック治療 クーリングオフできない?
相 談私(43歳・女性)は学生の頃に部活でけがをした関係で、上の前歯2本が差し歯になりました。差し歯だからか根元の部分が黒くなってきたことが気になっていました。
そこでインターネットでいろいろ調べた結果、その前歯2本をセラミックにするのが一番いいと考え、審美歯科を受診しました。私がインターネットで調べたときはセラミックも数種類あるようでしたが、審美歯科の歯科医師から提示されたのは1種類のみでした。「このセラミックでいいですか?」と聞かれ、当然ながらオールセラミックであると疑いもせず了承しました。費用は2本で20万円と説明を受けました。
治療のために差し歯の2本は仮歯になったのですが、その調子が悪く「セラミックはできるだけ早く入れてほしい」と希望しました。そして先日、セラミックを入れたのですが、なかなか嚙み合わせが合わなかったので下の歯を削り、前歯のセラミックも少し削ったところ、オールセラミックだと思っていた歯から銀色の部分が出てきてびっくりしました。銀色混じりの前歯なんて、とんでもありません。それに、セラミックを希望したのにオールセラミックでないなら、事前に説明すべきです。クーリングオフをしたいのですが可能でしょうか?
回 答COML(コムル)理事長 山口育子
審美歯科は美しい歯を求めて受診するだけに、相談者のショックは理解できます。また、セラミックでも種類があり、オールセラミックとそうでないものがあるのであれば、かみ合わせの調整で削ることも視野に入れた事前の説明があってしかるべきだと思います。
美容医療サービスで期間が1カ月を超え、金額が5万円を超える場合は、特定商取引法の定める書面の受領日を1日目として、8日以内ならクーリングオフできます。ただし、歯科の場合にクーリングオフの対象となるのは、漂白剤を塗布する方法によるホワイトニング治療が一般的です。同じ審美目的といえども、相談者の場合は差し歯の材料の選択の問題ですし、矯正治療など専門的な医療行為も原則対象外になっているので、セラミック治療もクーリングオフの対象外だと思います。
認定NPO法人ささえあい医療人権センターCOML(コムル)
「賢い患者になりましょう」を合言葉に、患者中心の開かれた医療の実現を目指す市民グループ
詳しくはCOMLホームページへ https://www.coml.gr.jp/
電話医療相談:TEL 03-3830-0644
〈月・水・金 10:00〜13:00、14:00〜17:00/土 10:00〜13:00〉
ただし、月曜日が祝日の場合は翌火曜日に振り替え
提供:健康保険組合連合会
放送:ラジオNIKKEI 第1 毎月第4金曜日 17:30~17:50
聴取可能アプリ:radiko、Apple Podcasts、Spotify
