健康コラム
賢い患者になろう〜患者の悩み相談室〜 By COML vol.109

「賢い患者になりましょう」を合言葉に、患者中心の開かれた医療の実現を目指す市民グループ「COML(コムル)」が、読者からの電話医療相談に丁寧に答えていきます。
【相談担当】
認定NPO法人ささえあい医療人権センターCOML(コムル)
理事長 山口 育子
同じ脂質異常症なのに なぜ生活習慣病管理料が違う?
相 談私(63歳・女性)は約30年通っているかかりつけのクリニックがあり、脂質異常症の治療を受けています。治療といっても、月1回受診し、医師から「変わりはありませんか?」と毎回同じ質問をされて、「はい」と答えるだけなので、ものの1分で診察は終わってしまいます。検査や注射はなく、コレステロールの薬を処方されるだけです。
一昨年の2024年6月に、クリニックの会計で「今月から医療費が値上がりになりました」と言われたのですが、具体的な説明はありませんでした。領収書と一緒に渡される明細書を見ると、「生活習慣病Ⅰ 610点」というこれまでになかった点数が記載されていて、特定疾患療養管理料がなくなっていることが分かりました。
610点だと3割負担の私はそれだけで1800円を超えるので「高いな」と思い、同じように脂質異常症で通院している友人に聞いてみたところ、「私は生活習慣病管理料Ⅱの333点を請求されていて、療養計画書をもらっている」と言います。私はそのような計画書をもらったことがありませんし、ⅠとⅡの違いも分かりません。クリニックの先生は高齢ではありますが、長年お世話になっていて信頼しています。それだけに、なぜ高い点数を請求しているのか聞けずにいます。
回 答COML(コムル)理事長 山口育子
生活習慣病管理料とは、脂質異常症、高血圧症、糖尿病を主病として診療所や200床未満の病院にかかっている患者に請求できる点数です。生活習慣病管理料Ⅰは、脂質異常症610点、高血圧症660点、糖尿病760点で検査や注射の費用が包括されています。一方、検査や注射が包括されていない生活習慣病管理料Ⅱは、3疾病とも同じ点数の333点です。検査や注射をしていなくてもⅠを請求されたという相談は多いのですが、2026年6月以降は、血液検査などを6カ月に1回以上行っていることがⅠの条件になります。療養計画書は、Ⅰ、Ⅱともに点数を請求する初回はもちろん、おおむね4カ月に1回以上発行することになっています。
相談者は問診だけですので、できればⅡの333点にして療養計画書を発行してほしいと勇気を出して医師に相談してみてはいかがですか。
認定NPO法人ささえあい医療人権センターCOML(コムル)
「賢い患者になりましょう」を合言葉に、患者中心の開かれた医療の実現を目指す市民グループ
詳しくはCOMLホームページへ https://www.coml.gr.jp/
電話医療相談:TEL 03-3830-0644
〈月・水・金 10:00〜13:00、14:00〜17:00/土 10:00〜13:00〉
ただし、月曜日が祝日の場合は翌火曜日に振り替え
提供:健康保険組合連合会
放送:ラジオNIKKEI 第1 毎月第4金曜日 17:30~17:50
聴取可能アプリ:radiko、Apple Podcasts、Spotify
