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季節の健康レシピ

季節の食材を使った、簡単でおいしいお料理を、管理栄養士・調理師・ティーコーディネーターの楠本 薫先生がご紹介します。

今日もいきいき!旬ごはん vol.15

魚介のうま味たっぷり和風アクアパッツア

アクアパッツアは魚をトマトと水、または白ワインで煮込んだイタリア料理。今回は酒としょうゆで味付けし、大葉を添えて和風にアレンジしました。

アジは春から夏にかけての今が旬。良質なタンパク質を含有し、動脈硬化を予防するEPAやDHAが豊富です。DHAは脳細胞の働きも活性化させます。他の赤身魚より低脂肪・低カロリーなのもうれしい。

あさりの砂出しは、水の量がポイント。砂浜と同じようにあさりが呼吸できるよう、ひたひた程度の水に浸けるのがベストです。だしを使わなくても、あさりのうま味で味わいにコクが出ます。

付け合わせは、カラフルなパプリカの白和え。パプリカはしっかり焼くことで皮がむきやすくなり、香ばしい香りが加わり風味もよくなります。皮をむくことで、口触りも滑らかに。やさしい味わいの、デザートのような一品です。

1人分187kcal、塩分2.1g

アジ 2尾
ミニトマト 10個
あさり 12個
にんにく・しょうが 各1かけ
サラダ油 小さじ2
大葉 3枚

A
酒 大さじ2
濃口しょうゆ・水 各大さじ1
  • あさりは2~3%の食塩水に4時間〜一晩浸けて、砂を出したら、しっかりこすり洗いする。
  • ぜいご、うろこ、内臓を取って下処理をしたアジを手早く水洗いし、水気をふき取る。塩(分量外)を両面にふりかけて15分置き、出てきた水分をふき取る。
  • ミニトマトのへたを取り、切り込みを入れ、大葉は千切りにしてさっと水にくぐらせ、水気を切ってペーパーに包んでおく。しょうがは皮をむいて薄切り、にんにくは皮をむいて半分に切り、芽を取り出したら包丁の腹を使ってつぶす。
  • フライパンにサラダ油を入れて中火にかけ、にんにくとしょうがを加えて香りが出るまで炒めたら、アジの頭を左にしてフライパンに並べる。Aを加えてひと煮立ちさせ、あさり、トマトを散らして加え、ふたをして強火で煮立ったら、弱めの中火で3分ほど煮る。その後、煮汁を回しかけてさらに3〜4分煮る。
  • 皿に盛り付けて残った煮汁をかけ、大葉を添える。
POINT
アジをフライパンに入れる時は、頭を左に。あまり動かすと皮がめくれてしまうので、煮汁を回しかけながら煮込みます。できあがったらフライパンを傾けて、そっとお皿に移しましょう。

1人分89kcal、塩分0.8g

パプリカ(赤・黄) 各1/2個
木綿豆腐 100g
砂糖・薄口しょうゆ・オリーブ油 各小さじ1
塩 小さじ1/6
  • 木綿豆腐はペーパーで包み、重しをのせて水きりする。(30分)
  • パプリカは焼き網にのせて皮が真っ黒になるまで焼く。水に浸けてきれいに皮をむき、一口サイズに乱切りにする。
  • すり鉢に木綿豆腐をちぎって入れ、よくする。ペースト状になったら、砂糖、薄口しょうゆ、オリーブ油の順に加えてよく混ぜ、塩で味を調える。
  • パプリカを加えてやさしくあえる。

楠本 薫

楠本 薫(管理栄養士・調理師・ティーコーディネーター)

2003年より兵庫県西宮市甲東園で料理教室CookingCafé(クッキングカフェ)を主宰。
専門学校などで栄養学・食品学などの非常勤講師も務める。
教室では味噌・こんにゃくなど食品加工から、家庭料理、各国料理、お菓子まで、家庭で気軽に作れるレシピを心掛け、幅広い内容で教室を開催している。
イギリスの文化が好きで、中でも紅茶・紅茶に合うお菓子作りに深く興味を持つ。教室立ち上げ当初より紅茶教室も開講してきたが、2021年よりTea Mitten(ティーミトン)というスコーン中心の焼き菓子販売のお店を立ち上げ、通信販売も始めている。

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