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季節の健康レシピ

季節の食材を使った、簡単でおいしいお料理を、管理栄養士・調理師・ティーコーディネーターの楠本 薫先生がご紹介します。

今日もいきいき!旬ごはん vol.40

ショウガでさっぱり揚げアジの煮びたし

暑い日にはさっぱりしたものが食べたくなりますね。今回は、ショウガをきかせた煮びたしを紹介します。

アジはバットなどに広げ、満遍なくショウガ汁をかけて下味を付けます。片栗粉をまぶして揚げることで、うまみを逃がさず香ばしく仕上がります。他の青魚に比べて、アジは脂質が少ないのが特徴。良質なたんぱく源で、血流改善、コレステロール値低下などの働きがあるEPA・DHAも豊富です。

オクラの素揚げは、丁寧に下処理し、はじけないよう穴を開けておくと、食感よくきれいに揚がります。煮汁にもショウガを入れて煮立て、最後にプチトマトを加えて彩りよく仕上げましょう。

小鉢はキュウリと長芋のサラダ。どちらも、汗と一緒に流出しやすいビタミンCやカリウムを含むので、暑い時期におすすめです。生の長芋はでんぷんを分解する消化酵素のジアスターゼを含み、消化も助けてくれます。麺棒でたたくのは数回にとどめて、シャキッとした食感を楽しみましょう。

1人分145kcal、塩分1.3g

アジ(3枚おろし) 2尾
オクラ 4本
白ネギ 5㎝
プチトマト(湯むき) 4個
唐辛子(輪切り) 少々
揚げ油 適量
ショウガ汁 大さじ1
片栗粉 適量
A
だし 250cc
薄口しょうゆ 大さじ2
みりん 大さじ2
ショウガ 5g(小1片)
  • アジは1枚を3~4切れのそぎ切りにする。下味用の塩(分量外)を身側に軽く振り、ショウガ汁を全体にかけて5分ほどおく。片栗粉をまぶし余分な粉は払い落とす。
  • オクラはヘタの先を薄く切り、周囲の皮を薄くむく。塩を適量(分量外)振り、表面の産毛をこそぎ落としさっと水洗いして、包丁の先で1カ所穴を開ける。白ネギは千切りにして水にさらしてペーパーに取り出し、芯の部分は斜め切りに、煮汁用のショウガは薄く切る。
  • 揚げ油を170℃に予熱し、アジを入れて少し色づくまで2~3分揚げる。オクラはさっと素揚げに、白ネギは少しかたさが出るまで揚げる。
  • 鍋にAの調味料を全て入れて煮立てる。ショウガ、白ネギの芯を加え30秒ほどたったらアジとオクラ、唐辛子、一呼吸おいて湯むきしたプチトマトを入れて、ひと煮立ちしたら火から下ろす。
  • 器に盛り付け、白ネギを乗せる。
POINT
白ネギはペーパーでしっかり水気を切り、かたさが出るまで揚げましょう。煮汁には浸さず、最後にお皿にトッピング。サクサク感と香ばしさがアクセントです。

1人分85kcal、塩分0.8g

キュウリ 1本
長芋 100g
白ゴマ 大さじ2
砂糖 小さじ1
オリーブ油 小さじ1
薄口しょうゆ 大さじ1/2
穀物酢 大さじ1と1/2
  • きゅうりの皮を縦にしま状にむき、縦半分に切る。麺棒で軽くたたいた後、手で一口大の大きさにちぎる。
  • 長芋の皮をむき、縦半分に切ってビニール袋に入れる。酢を小さじ1/2(分量外)ほど振り入れ、ビニールの上から麺棒で数回たたき、同じく手で一口大の大きさにちぎる。
  • すり鉢に白ゴマを入れて少し粒が残るくらいまですり、砂糖、オリーブ油、薄口しょうゆ、穀物酢の順に加えながらよくすり合わせ、なめらかに仕上げる。
  • ①②を器に盛り付け、③を一緒に添える。

楠本 薫

楠本 薫(管理栄養士・調理師・ティーコーディネーター)

2003年より兵庫県西宮市甲東園で料理教室CookingCafé(クッキングカフェ)を主宰。
専門学校などで栄養学・食品学などの非常勤講師も務める。
教室では味噌・こんにゃくなど食品加工から、家庭料理、各国料理、お菓子まで、家庭で気軽に作れるレシピを心掛け、幅広い内容で教室を開催している。
イギリスの文化が好きで、中でも紅茶・紅茶に合うお菓子作りに深く興味を持つ。教室立ち上げ当初より紅茶教室も開講してきたが、2021年よりTea Mitten(ティーミトン)というスコーン中心の焼き菓子販売のお店を立ち上げ、通信販売も始めている。

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