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離れて暮らす親のケア vol.116

NPO法人パオッコ理事長の太田差惠子さんが、親と離れて暮らす子の介護に関する悩みや不安について、事例を交えながら親のケアを考えていきます。

【コラム執筆】
NPO法人パオッコ
~離れて暮らす親のケアを考える会~
理事長 太田差惠子

“自立”の親でもデイサービス?

コロナ禍が長引く中、外出したり友人と交流したりする機会が減少しています。もともと活発に行動していた親でも、電話での様子から「弱っているのでは?」「このまま介護が必要になるのでは?」と心配する子の声を聞くことが増えました。

介護保険を利用するほどではない親の場合、介護系のサービスを利用している人は少ないと思います。けれども、少しの支援があることで、介護が必要な状態になることを予防できるケースもあります。

自治体では、住み慣れた家や地域で元気に自立した生活を続けられるように「総合事業」を行っています。「総合事業」には、65歳以上の全ての人が利用できるサービスと、〝弱り始め〟のサインがみられる人が利用できるサービスがあります。具体的なサービス内容は自治体ごとに異なりますが、前者では、地域の人たちと体操などを行うサロン活動、後者では、ホームヘルプサービスやデイサービスを利用できるところが多いようです。

「家事をやるのが大変になっているのでは?」「足が弱っている、運動をした方が……」などの気掛かりがあれば、今すぐ、親の暮らす地域の地域包括支援センターに問い合わせてみましょう。

介護保険の申請をお願いすることもできますが、そこまでの状況でなくても総合事業でホームヘルパーに来てもらったり、デイサービスに通ったりできる可能性があります。上手に使って、コロナ禍が落ち着くときまで、親に、体力と気力を温存してもらいたいものです。

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