HOME > けんぽれんの刊行物 > 健保ニュース > 2024年9月下旬号

健保ニュース

健保ニュース検索

2024年9月下旬号

社会保障審議会医療部会は5日、医師偏在是正に向けた総合的な対策パッケージの骨子案などについて、委員から意見聴取した。健保連の河本滋史専務理事は、骨子案の主な論点で経済的インセンティブに「保険者等からの協力を得る」と明記されたことに対し、保険料の目的外使用を牽制した。

出産費用の保険適用に向けた検討
佐野会長代理 給付と負担のバランス整理
保険料負担の納得感が最大課題

「妊娠・出産・産後における妊産婦等の支援策等に関する検討会」(田邊國昭座長)は11日、医療保険者・医療提供側、自治体を対象にヒアリングを実施した。このなかで、健保連の佐野雅宏会長代理は、出産費用の保険適用にあたり、給付と負担の関係・バランスの整理等の観点からの検討が必要と改めて指摘したうえで、被保険者・加入者における保険料負担への納得感を最大の課題に位置づけた。保険料を負担する立場からすると一定の...

... 続きを読む

高齢社会対策大綱を閣議決定
後期高齢者の窓口3割負担 拡大検討を改めて明示
被用者保険適用拡大も着実推進

政府は13日の閣議で、新たな高齢社会対策大綱を決定した。経済社会情勢の変化等を踏まえ、6年ぶりに見直した。医療保険制度関係では、後期高齢・現役並み所得者の窓口3割負担の対象拡大について、現役世代の負担増や後期高齢・一定以上所得者の2割負担導入の状況に留意しつつ、令和10年度までに実施を検討する方針を改めて明示した。新たな大綱は、高齢社会対策は高齢者を支えるための取り組みだけでなく、高齢者の割合が大...

... 続きを読む

大阪連合会が大阪市で時局講演会
梅村氏 医療保険に応能負担を

健保連大阪連合会(久保俊裕会長)と健保連本部は11日、大阪府大阪市で時局講演会を共催した。健保組合関係者60名が集まった。講演会には、日本維新の会の梅村聡参院議員が出席し、「応能負担への転換と高齢者に相応しい診療報酬体系の構築が医療保険財政にとって重要となる」との考えを示した。梅村氏は、講演の冒頭で日本の医薬品の供給問題について言及。「生産コストを抑制するため、麻酔薬や抗生物質、循環器系の薬はほぼ...

... 続きを読む

医師偏在是正の経済的インセンティブ
河本専務理事 保険料の活用に反対

社会保障審議会医療部会(遠藤久夫部会長)は5日、医師偏在是正に向けた総合的な対策パッケージの骨子案などについて、委員から意見を聴取した。この日の会合では、厚生労働省が、▽新たな地域医療構想の検討状況▽医師偏在是正に向けた総合的な対策パッケージの骨子案▽「かかりつけ医機能が発揮される制度の施行に関する分科会」の報告書─について報告。「医師偏在是正に向けた総合的な対策パッケージ」の骨子案については、同...

... 続きを読む

厚労省が5年度概算医療費を報告
松本理事 通常医療の姿に戻っている

厚生労働省は、11日に開催された中央社会保険医療協議会(小塩隆士会長)の総会に、「令和5年度の医療費の動向」を報告した。厚労省は、5年度の概算医療費は前年度比2.9%増の47.3兆円で、いずれの診療種類別も前年度比でプラスの伸び率になっていると説明。また、元年度から5年度の概算医療費(2.1%増)、受診延日数(0.4%減)、1日当たり医療費(2.5%増)の平均伸び率は、コロナ前の元年度以前の水準に...

... 続きを読む

病床機能4区分は維持
新地域医療構想検討会 医療機関機能も報告

「新たな地域医療構想等に関する検討会」(座長・遠藤久夫学習院大学長)は6日、2040年頃を見据えた地域医療構想に向けた議論を行い、医療機関から「病床機能報告」と合わせて、新たに医療機関機能の報告を求める方向性を概ね了承した。都道府県が構想区域ごとに推計する医療需要や病床必要数については、これまでと同様、4つの「病床機能区分」(高度急性期、急性期、回復期、慢性期)を維持。具体的な内容は今後の検討となる...

... 続きを読む

健保組合の生活習慣病動向調査
医療費割合 入院6%、外来14%
外来は糖尿病等3疾患で8割

健保連はこのほど、「令和4年度生活習慣関連疾患の動向に関する調査」の結果を公表した。それによると、生活疾患関連10疾患医療費の医科入院に占める割合は5.8%、医科入院外に占める割合は13.5%となることが明らかになった。医科入院外では、糖尿病が前年度比5.2%増と大きく増加し、加入者1人当たり医療費も5393円と最も高く、高血圧症、高脂血症の3疾患で医科入院外医療費の8割を占めた。調査は、1310...

... 続きを読む

協会けんぽ・11年度収支見通し
準備金残高 料率10%維持でも5兆円超
引き下げを求める意見多数

全国健康保険協会運営委員会(田中滋委員長)は12日、令和7年度保険料率等について議論した。この日の会合では、全国健康保険協会が、協会けんぽ(医療分)の5年度決算を足元として、一定の前提のもとに機械的に試算した7年度から11年度までの5年間の収支見通しを提示。合わせて、今後10年間の粗い試算も示した。収支見通しは、賃金上昇率を6年度1.5%増、7年度1.0%増とし、8年度以降は①1.6%増②0.8%...

... 続きを読む

65歳以上高齢者 総人口の29%超で過去最高
75歳以上は16.8%に上昇

総務省は15日、「敬老の日」(16日)を迎えるに当たり、統計からみた日本の高齢者の姿をまとめ、公表した。それによると、令和6年9月15日時点で、65歳以上の高齢者人口は3625万人。前年に比べ2万人増加し、過去最多を更新した。総人口に占める割合は同0.2ポイント増の29.3%と過去最高で、200の国・地域のなかでも首位となった。また、5年における65歳以上の就業者数は914万人と20年連続で増加...

... 続きを読む

バックナンバー

けんぽれんの刊行物
KENPOREN Publication

2024年
2023年
2022年
2021年
2020年
2019年
2018年
2017年
2016年
2015年
2014年
2013年
2012年
2011年
2010年