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2024年7月下旬号
中央社会保険医療協議会は17日、「医療DXにかかる診療報酬上の評価の取り扱い」について、武見敬三厚生労働相に答申した。小塩隆士会長から塩崎彰久厚労大臣政務官に答申書を手渡した。厚労省は、8月中の告示をめざし、事務的な作業を進めていく意向を示した。
中医協が診療報酬改定案を答申
医療DX推進へ加算を見直し
マイナ保険証利用率に応じ体制整備加算は3区分に再編
中央社会保険医療協議会(小塩隆士会長)は17日、「医療DXにかかる診療報酬上の評価の取り扱い」を武見敬三厚生労働相に答申した。現行の「医療DX推進体制整備加算」について、令和6年10月からマイナ保険証利用率実績に応じた3区分の加算に再編。利用率は15%、10%、5%の基準値を設定し、7年1月から30%、20%、10%にそれぞれ引き上げる。利用率が最も低い「加算3」は医科、歯科、調剤とも現行点数を据...
中医協で長期収載品の選定療養を議論
松本理事 国民の理解へ保険者も周知
中医協は17日の総会で、長期収載品の処方等または調剤に係る選定療養について議論した。この日の会合では、厚生労働省が、長期収載品の保険給付の在り方の見直しにおける、▽保険給付と選定療養の適用場面▽選定療養の対象品目の範囲▽保険給付と選定療養の負担に係る範囲─の考え方を改めて説明。また、長期収載品を処方等または調剤する「医療上の必要がある場合」について、12日付で事務連絡を発出したことを報告した。その...
7年度薬価改定の検討に着手
実施可否や算定ルール等論点
松本理事 新創加算の累積額控除を
中医協の薬価専門部会は17日、令和7年度薬価改定に向けた検討に着手した。5年12月20日に中医協が決定した「6年度薬価制度改革の骨子」は、「診療報酬改定がない年の薬価改定の在り方については、引き続き検討することとし、6年度速やかに議論を開始することとする」と明記。その後、6年6月21日に政府が閣議決定した「骨太方針2024」では、「2025年度薬価改定に関しては、イノベーションの推進、安定供給確保...
厚労省メディアス・5年度2月
概算医療費 4~2月で3.4%増
5年度は3%程度の伸び率に
厚生労働省の「最近の医療費の動向(メディアス)」令和5年度2月号によると、6年2月の概算医療費は前年同月比で2.6%増加した。休日数などの違いによる影響を補正した伸び率は同0.3%増となることが明らかになった。また、5年4月から6年2月の11か月分の概算医療費は前年同期比で3.4%増加。補正後でも同3.1%上昇した。新型コロナが影響した2年度概算医療費は患者の受診控えなどを要因に前年度比3.1%減...
薬価改定やマイナ保険証移行等
自民党厚労部会 7年度予算の課題を確認
自民党の厚生労働部会(大串正樹部会長)は17日、厚労省が提出した令和7年度予算における主な課題を確認した。7年度予算における主な課題は、概算要求に向けた主な課題と年末に向けた予算編成過程での対応が見込まれる主な課題に整理。概算要求に向けた課題は、①全世代型社会保障の実現に向けた保健・医療・介護の構築②持続的・構造的な賃上げに向けた三位一体の労働市場改革の推進と多様な人材の活躍促進③1人ひとりが生き...
報告を求めるかかりつけ医機能
河本専務理事 最低限、疾患の報告を
厚生労働省の「かかりつけ医機能が発揮される制度の施行に関する分科会」(座長・永井良三自治医科大学学長)は5日に会合を開き、報告を求めるかかりつけ医機能の内容について議論した。この日の会合では、厚労省が「報告を求めるかかりつけ医機能の内容案」を提示。同案では、「かかりつけ医機能報告制度」における、継続的な医療を要する者への発生頻度が高い疾患にかかる診療その他の日常的な診療を総合的かつ継続的に行う「1...
健保連東京連合会・第202回総会
米川会長 さらに活発な活動を展開
各方面会の活動を集積し要望
健保連東京連合会は12日、東京都新宿区で第202回総会を開催し、5年度事業報告・収入支出決算など4議案を原案どおり承認した。冒頭あいさつした米川孝会長は、「東京連合会の存在意義は、各方面会や、それを支える部会、委員会等の活動の集積にほかならない」と強調。いただいた要望や意見を東京連合会としてまとめ、厚生労働省や健保連本部など関係機関に伝えていくとした。「風通しのいい東京連合会」、「行動する東京連合...
協会けんぽ令和5年度決算見込み
14年連続黒字計上 収支差4662億円に拡大
準備金5.2兆円で5.95月分
全国健康保険協会(北川博康理事長)は5日、協会けんぽの令和5年度決算見込みを公表した。収入総額は11兆6104億円(前年度比2.7%増)、支出総額は11兆1442億円(同2.5%増)で、収支差は4662億円の単年度黒字を計上。準備金残高は5兆2076億円と過去最高を更新した。収入・支出とも協会けんぽの発足以来、最も高い金額となった。収支差は、前年度から343億円増加し、14年連続の黒字を計上した...
人間ドックの日記念セミナー
秋山理事 女性活躍の場の拡大を
日本人間ドック・予防医療学会(荒瀬康司理事長)と健保連、日本人間ドック健診協会(土屋敦理事長)は12日、東京都港区で、「人間ドックの日記念セミナー『いつまでも女性が健康で活躍するために』」を共催した。同セミナーでは、健保連の秋山実理事が共催者としてあいさつし、「わが国の少子高齢化に伴う人口減少社会への対応は大きな課題となっており、健保組合においても出産・子育てや女性の健康課題への対応が求められてい...