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健保ニュース 2026年7月中旬号

7年社会医療診療行為別統計
1件点数 医科入院1.9%増、入院外2.8%増
初・再診 1件、1日点数が減少

厚生労働省は6月26日、「令和7年社会医療診療行為別統計」の結果を公表した。医科入院の1件あたり点数は6万2185.1点で、前年と比べ1.9%増加した。1日あたり点数は4333.1点で2.7%増となった。医科入院外の1件あたり点数は1520.5点で2.8%増、1日あたり点数は1032.6点で3.6%増だった。

また、「初・再診」は医科入院、入院外とも1件あたり点数(入院3.5%減、入院外3.2%減)と、1日あたり点数(入院2.8%減、入院外2.5%減)が前年から減少した。厚労省は減少の明らかな要因に言及しなかったが、「初診料の減少による影響が大きいと考えられる」とコメントした。

統計は、医療給付の受給者に関する診療行為の内容や傷病の状況、調剤の使用状況などを明らかにし、医療保険行政の基礎資料を得ることを目的としている。

厚労省のNDB(ナショナルデータベース)に蓄積されている7年8月審査分の全ての診療報酬明細書と調剤報酬明細書を対象に集計した。〈7年統計の結果概要は次の通り〉


【医科診療・入院】

医科入院の1件あたり点数(6万2185.1点)を診療行為別にみると、「入院料等」が2万570.9点と最も高く、次いで「診断群分類による包括評価等」1万8545.4点、「手術」1万2165.0点などとなっている。

前年からの伸びが最も大きかった診療行為は、「放射線治療」の6.9%増。次いで「手術」6.7%増、「在宅医療」5.3%増と続く。

一方、「注射」8.3%減、「画像診断」7.4%減、「検査」7.2%減などが大きく減少した。

また、今回統計で新設した処遇改善関連の「看護職員処遇改善評価料」「外来・在宅ベースアップ評価料(Ⅰ)」「入院ベースアップ評価料」を含む「その他」は、4.0%増の997.9点だった。

診療行為別の1日あたり点数の構成割合は、「入院料等」が全体の33.1%と最多を占め、「診断群分類による包括評価等」29.8%、「手術」19.6%、「リハビリテーション」5.7%の順となっている。

1件あたり日数は14.35日で、前年と比べ0.11日短縮した。

診療行為の状況を年齢階級別にみると、一般医療(原則74歳まで)と後期高齢者医療では、1件あたり点数は一般5万9862.7点(前年比2.1%増)、後期6万4172.2点(同1.7%増)だった。

1日あたり点数は一般5174.4点(同3.5%増)、後期3845.1点(同2.4%増)。診療行為別の構成割合は、後期は一般に比べ「入院料等」と「リハビリテーション」の割合が高く、「手術」と「診断群分類による包括評価等」が低かった。

1件あたり日数は一般11.57日、後期16.68日で、後期が5日程度長い。

病院・診療所別にみると、1件あたり点数は病院6万3829.9点(同1.8%増)、診療所2万3630.4点(同1.3%増)で、病院が2.7倍高い。

1日あたり点数は病院4360.6点(同2.6%増)、診療所3093.6点(同4.5%増)。病院の種類別にみると、「特定機能病院」が9502.8点で最も高く、「精神科病院」1507.2点が最も低い。

1件あたり日数は病院14.64日、診療所7.64日。病院の種類別では、「精神科病院」の28.15日が最も長く、「特定機能病院」9.13日が最も短い。

DPC/PDPSに基づく入院1日あたり定額レセプトと、それ以外の入院レセプトを比較すると、1件あたり点数はDPC/PDPSが7万1745.5点(同1.7%増)、それ以外が5万3108.6点(同1.7%増)だった。

1日あたり点数はDPC/PDPSが7745.8点(同3.1%増)、それ以外が2768.6点(同1.4%増)。診療行為別の構成割合は、DPC/PDPSでは「診断群分類による包括評価等」が53.1%、それ以外では「入院料等」が68.1%と最多を占めた。

1件あたり日数はDPC/PDPSが9.26日、それ以外が19.18日とほぼ10日間の開きがある。


【医科診療・入院外】

医科入院外の1件あたり点数(1520.5点)を診療行為別にみると、最も高かったのが「検査」の282.1点(同0.6%増)、次いで「注射」231.6点(同10.6%増)、「初・再診」186.5点(同3.2%減)などとなっている。

1日あたり点数が最も高いのは「検査」の191.6点(同1.4%増)、次いで「注射」157.3点(同11.4%増)、「初・再診」126.6点(同2.5%減)だった。

1件あたり日数は1.47日で0.01日減少した。

入院外を一般医療と後期医療に分けると、1件あたり点数が一般1372.4点(同2.5%増)、後期1868.3点(同2.3%増)。1日あたり点数は一般981.3点(同3.2%増)、後期1135.1点(同3.9%)で、1件、1日あたり点数のいずれも後期が一般を上回った。

診療行為別の構成割合は、後期は一般よりも「在宅医療」が高く、「初・再診」が低い。

1件あたり日数は一般1.40日、後期1.65日。

病院と診療所で比較すると、1件あたり点数は病院2932.2点(同3.9%増)、診療所1107.1点(同1.8%増)。1日あたり点数は病院1971.3点(同4.3%増)、診療所754.2点(同2.7%増)だった。

病院の種類別にみると、1日あたり点数が最も高かったのが「特定機能病院」で3994.1点、最も低かったのが「精神科病院」で849.0点。診療行為別の構成割合は、診療所は病院よりも「初・再診」と「医学管理等」が高く、「注射」と「画像診断」が低い。

1件あたり日数は病院1.49日、診療所1.47日で、大きな差はなかった。


【院外処方】

医科の入院外における処方件数をベースにした院外処方率は82.5%(同1.1ポイント増)だった。

病院・診療所別にみると、病院は84.6%(同1.0ポイント増)、診療所は82.0%(同1.1ポイント増)とそれぞれ上昇した。


【歯科診療】

歯科診療の1件あたり点数は1326.9点(同0.8%増)、1日あたり点数は863.1点(同3.3%増)だった。

診療行為別の1件あたり点数は「歯冠修復及び欠損補綴」が最も高く387.5点(同1.4%減)だった。

1日あたり点数も「歯冠修復及び欠損補綴」が252.1点(同0.9%増)で最も高かった。次いで「処置」183.0点(同4.7%増)、「医学管理等」129.9点(同6.6%増)と続く。

1件あたり日数は1.54日で前年と比べ0.04日減少した。

一般医療と後期医療に分けると、1件あたり点数が一般1289.3点(同0.9%増)、後期1465.2点(同0.3%増)、1日あたり点数は一般862.8点(同3.4%増)、後期864.3点(同2.7%増)で、いずれも後期が一般を上回った。

診療行為別の1日あたり点数を一般と比較すると、後期は「在宅医療」と「歯冠修復及び欠損補綴」の割合が高い一方、「処置」と「初・再診」が低い。1件あたり日数は一般1.49日、後期1.70日となっている。


【薬局調剤】

薬局調剤の1件あたり点数は1160.9点(同4.1%増)、処方箋受付1回あたり点数は973.4点(同5.2%増)だった。

調剤行為別にみると、「薬剤料」は1件あたり点数が843.8点(同4.5%増)、受付1回あたり点数が707.5点(同5.6%増)で最も高く、次いで「調剤技術料」が1件あたり点数168.1点(同4.2%増)、受付1回あたり点数141.0点(同5.3%増)となっている。

受付1回あたり点数の構成割合は、「薬剤料」が72.7%、「調剤技術料」14.5%、「薬学管理料」12.6%を占める。レセプト1件あたり処方箋受付回数は1.19回(同0.01回減)だった。

一般医療と後期医療に分けると、1件あたり点数は一般1063.7点(同5.6%増)、後期1374.3点(同0.4%増)、受付1回あたり点数は一般910.9点(同6.8%増)、後期1101.9点(同1.6%増)で、いずれも後期が一般を上回った。1件あたり受付回数は一般1.17回、後期1.25回。


【薬剤の使用状況】

レセプト1件あたりの薬剤点数階級別件数の構成割合は、「500点未満」が最も多く、院内処方76.8%、院外処方68.5%だった。

年齢が高くなるほど「500点未満」の割合が低下し、0~14歳では院内93.2%、院外88.5%だが、75歳以上では院内70.4%、院外57.7%となる。

1件あたりの薬剤種類別件数の構成割合は、「1種類」が院内(構成割合28.2%)、院外(同21.8%)とも高く、平均すると院内は3.19種類、院外は3.71種類だった。年齢階級別では、院内、院外ともに75歳以上で「7種類以上」の割合が高くなっている。

薬効分類別点数の構成割合は、入院では「腫瘍用薬」が36.8%と最も高い。院内処方では「腫瘍用薬」が25.7%、院外処方では「その他の代謝性医薬品」が18.5%とそれぞれ最も高かった。

後発医薬品の薬剤点数に占める割合は1.1ポイント増の20.0%(一般医療18.5%、後期医療22.5%)。

このうち入院が15.2%(前年比0.6ポイント増)、院内処方が19.4%(同2.0ポイント増)、院外処方20.1%(同0.9ポイント増)だった。

薬剤種類数に占める後発品の種類数の割合は86.7%(同4.3ポイント増)となった。このうち入院は79.5%(同2.4ポイント増)、院内処方が75.8%(同5.0ポイント増)、院外処方88.6%(同4.0ポイント増)。

薬効分類別点数の構成割合をみると、入院は「抗生物質製剤」が19.6%と最も多く、院内処方と院外処方では「循環器官用薬」が最も多く、それぞれ20.0%、25.5%を占めた。

このほか、医科と薬局調剤を合算した総点数に占める薬剤料の比率について、入院は11.9%(同0.2ポイント増)、入院外が41.8%(同0.8ポイント増)だった。入院の内訳は投薬2.3%、注射8.9%で、入院外の内訳は投薬26.6%、注射13.3%となっている。

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