健康コラム
賢い患者になろう〜患者の悩み相談室〜 By COML vol.114

「賢い患者になりましょう」を合言葉に、患者中心の開かれた医療の実現を目指す市民グループ「COML(コムル)」が、読者からの電話医療相談に丁寧に答えていきます。
【相談担当】
認定NPO法人ささえあい医療人権センターCOML(コムル)
理事長 山口 育子
薬局で買える緊急避妊薬 なぜ確認が必要なの?
相 談先日、私(21歳・女性)は避妊に失敗し、妊娠する可能性が高いことが分かりました。彼が「緊急避妊薬が薬局で買えるようになったとWebニュースで読んだことがある」と言うので、2人でインターネットを使って調べ、厚生労働省のホームページで公表されている緊急避妊薬の販売が可能な薬局の一覧表にたどり着きました。
緊急避妊薬は72時間以内に飲まないと効果がないということだったので、翌日朝一番に買いに行くことにしました。自宅近くだと知り合いに会う可能性もあるので、隣町の薬局を選んで行ったのです。
すると、薬局で年齢や性犯罪に遭っていないかなどの確認をされた上で、その場で薬剤師の前で服用するように言われたのです。そして「緊急避妊薬は万全な薬ではないので、3週間後に産婦人科を受診するか、妊娠検査薬を買って妊娠していないかどうか必ず確認してくださいね」と言われました。まさか目の前で服用しないといけないと思っていなかったので、とても緊張しました。
その後、友人から「医師のオンライン診療を利用すれば翌日に配送してもらえるし、バイク便で当日届くオプションもあるよ」と聞きました。そちらを利用したほうがよかったんじゃないかと後悔しています。
回 答COML(コムル)理事長 山口育子
緊急避妊薬が薬局で購入できるようになったことを「緊急避妊薬のスイッチOTC化」と言います。これは10年越しに議論され、購入者の適格性と安全性をどうすれば守れるかを確保した上で認められることになりました。そのため、購入者の年齢を確認した上で、虐待や性犯罪の可能性がないか、社会的支援が必要な場合にはワンストップ支援センターなどの支援機関に連絡をする、といった研修を受けた薬剤師がいる薬局で販売が認められています。
また、緊急避妊薬で100%妊娠が阻止されるわけではないので、3週間後の受診勧奨や妊娠検査薬の使用などもアドバイスすることになっています。オンライン診療は医師が対応するため、薬局ほど厳しい条件が定められていませんが、商業ベースのクリニックもあり注意が必要です。
認定NPO法人ささえあい医療人権センターCOML(コムル)
「賢い患者になりましょう」を合言葉に、患者中心の開かれた医療の実現を目指す市民グループ
詳しくはCOMLホームページへ https://www.coml.gr.jp/
電話医療相談:TEL 03-3830-0644
〈月・水・金 10:00〜13:00、14:00〜17:00/土 10:00〜13:00〉
ただし、月曜日が祝日の場合は翌火曜日に振り替え
提供:健康保険組合連合会
放送:ラジオNIKKEI 第1 毎月第4金曜日 17:30~17:50
聴取可能アプリ:radiko、Apple Podcasts、Spotify
