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離れて暮らす親のケア vol.176

介護・暮らしジャーナリストの太田差惠子さんが、親と離れて暮らす子の介護に関する悩みや不安について、事例を交えながら親のケアを考えていきます。

「義父母の介護」を夫から丸投げされないか不安

結婚している場合、自分の親のことだけでなく、配偶者の親のことも気になるものです。いつ、どのようなかたちで介護が始まるかわからないからです。

Sさん(女性50代)は夫の両親のことを心配しています。80代後半で、遠方の実家で2人暮らしをしており、間もなく、義父は90歳。介護保険の認定を受けておらず、自立して生活しています。「夫は一人っ子。それなのに、両親の老いに無関心で、介護のこととか、家のこと、お墓のことなど何も考えていません。いつか、夫から丸投げされるのではないかと不安なんです」とSさんは話します。

Sさんの夫に当てはまるかどうかはわかりませんが、具体的にどんなふうにそのときが来るか推測しづらいために、思考がストップしている人もいます。そこで、少し具体的に「こういうことを行う必要がある」と話してみるのも一案です。
・義父母のどちらかが倒れたり、入院したりという連絡が来れば、駆け付ける
・介護保険の申請をして、ケアマネジャーと二人三脚で2人の生活をサポートする
・場合によっては、どちらか(もしくは2人)を高齢者施設に入居させる
・在宅、施設、いずれにしろサービスを利用するには契約、支払いが発生するので、その管理を行う

さらに、「手伝うけれど、私が“主”となって行うことはできない」と伝えましょう。それに、将来的には、義実家も墓も夫が相続することになるので、法的にも管理義務はSさんではなく、夫に生じます。

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