健康コラム
賢い患者になろう〜患者の悩み相談室〜 By COML vol.115

「賢い患者になりましょう」を合言葉に、患者中心の開かれた医療の実現を目指す市民グループ「COML(コムル)」が、読者からの電話医療相談に丁寧に答えていきます。
【相談担当】
認定NPO法人ささえあい医療人権センターCOML(コムル)
理事長 山口 育子
セカンドオピニオン求めたいが担当医に言いづらい……
相 談私(63歳・男性)は、人間ドックのオプションで調べた腫瘍マーカーのPSA(前立腺特異抗原)の値が高いという結果が出て、精密検査が必要と言われました。そこで、かかりつけ医にお願いして大きな病院の泌尿器科を紹介してもらい、検査を受けました。
その結果、前立腺がんと診断されましたが、今のところがんは前立腺に現局していて、他への転移はないそうです。医師から複数の治療方法の選択肢を提示されたのですが、私なりにインターネットで調べたりAIに相談したりして、陽子線治療はどうかと考えています。しかし、今かかっている病院では陽子線治療の設備はないので選択肢に入っていません。
そこで、陽子線治療の設備がある病院にセカンドオピニオンを求めたいと思っているのですが、検査を受けた泌尿器科の担当医に依頼すればセカンドオピニオンのための紹介状を書いてもらえるのでしょうか。画像も付けてほしいと頼むと料金は高くなるのでしょうか。医師に頼むのを迷っている理由として、担当医は少し気難しい人で、診察の時も私の話を遮ったり、自分の話したいことを優先したりするので、どうもコミュニケーションが取りづらいのです。でも、自分の病気の治療だから後悔したくなくて悩んでいます。
回 答COML(コムル)理事長 山口育子
診てもらっている医師への遠慮から、セカンドオピニオンを受けたいと言い出しにくいとおっしゃる方は今でも少なくありません。まして、気難しくてコミュニケーションの取りにくい医師であればなおさらでしょう。
しかし、セカンドオピニオンを希望する場合の紹介状は「診療情報提供料Ⅱ」という保険点数に定められていて、通常の紹介状である「診療情報提供料Ⅰ」250点の倍の500点で、検査データも一緒に渡されることになっています。診療報酬点数として定められているということ自体、国が患者の求める行動として認めているということでもあります。大きな病院の医師であれば、その病院にセカンドオピニオンを求めてくる患者もいて、一般的な行動だという認識を持っていることが多いと思います。勇気を出して依頼してみましょう。
認定NPO法人ささえあい医療人権センターCOML(コムル)
「賢い患者になりましょう」を合言葉に、患者中心の開かれた医療の実現を目指す市民グループ
詳しくはCOMLホームページへ https://www.coml.gr.jp/
電話医療相談:TEL 03-3830-0644
〈月・水・金 10:00〜13:00、14:00〜17:00/土 10:00〜13:00〉
ただし、月曜日が祝日の場合は翌火曜日に振り替え
提供:健康保険組合連合会
放送:ラジオNIKKEI 第1 毎月第4金曜日 17:30~17:50
聴取可能アプリ:radiko、Apple Podcasts、Spotify
